ドライブの後、車のフロントに虫がびっしり…。
「小さい虫だし、今度の洗車の時でいいか」と放置していませんか?
その虫汚れ、放っておくと塗装やコーティングに深刻なダメージを与える可能性があります。
この記事では、「なぜ虫が車に付くのか」から「正しい洗車方法」「おすすめ虫取りグッズ」まで、実用的な対策をまとめてご紹介します。
1.車と虫の汚れについて
2.虫汚れを予防することはできるのか
3.虫取り洗車方法
4.虫取りに効果あり!おすすめグッズ5選
5.まとめ
車につく虫汚れ…
小さな虫だし、次の洗車までほっとこうかな?
と思っていませんか?!
「小さい汚れだし、次の洗車で落とせばいいか」と放置してしまいがちですが、
虫汚れは意外にも強烈で、放置すると車に深刻なダメージを与える可能性があります。
まずは、なぜ虫が車に付着してしまうのか、その原因からみていきましょう。
なぜ車に虫がついてしまうのか…
それは虫には光に反応して移動する習性があるからです。
この習性を「走光性」といい、多くの虫は光に向かって進む「正の走光性」の習性があるようです。
そのため、夜間のヘッドライトや街灯に虫は集まってきてしまいます。
虫はエサとなる植物が増える時期に活動を始めます。
そのため、暖かくなる春頃から虫の動きが活発になり、お出かけの機会が増える夏頃は
特に虫がつきやすくなります。
草木の多い場所だと虫も生息しやすいため、春から夏にかけた緑の多い場所は虫が寄って来やすいかもしれません。
また、車のスピードが速いと虫が勢い良く車に衝突するため、一般道よりも高速道路を走行する時の方が虫がつきやすくなります。
虫の死骸にはタンパク質やリン酸といった有機成分が含まれています。
一見小さな汚れでも、この成分が乾燥して硬化すると、車のボディに深刻な影響を及ぼす恐れがあります。
特に問題となるのが次の3点です:
・塗装面の変色やシミ、腐食の原因になる
虫汚れに含まれる成分が塗装と化学反応を起こし、変色や劣化を引き起こします。
・細菌のエサとなり、衛生的にも悪影響
放置した虫汚れは、雑菌が繁殖しやすくなり、衛生面でもリスクがあります。
・時間が経つと硬化し、通常の洗車では落とせない
固着した虫汚れは、水洗いだけでは落ちにくく、専用のクリーナーや強めの洗浄力が必要になります。
つまり、虫汚れは単なる”見た目の汚れ”ではなく、車の外観と保護性能を損なう要因になります。
そのため、車についた虫汚れは気づいたらすぐに除去することが大切になってくるのです。
なぜ車に虫がつくのか、そして放置することでどんなリスクがあるのかをご理解いただけたかと思います。
では、そもそも虫汚れを未然に防ぐことはできるのでしょうか?
結論から言えば、完全に防ぐことは難しいものの、虫が付きにくい環境をつくったり、付着しても落としやすくするための工夫は可能です。
ここでは、虫汚れを「つけない」、「ついても落としやすくする」ための予防策をご紹介します。
虫が活発になるのは暖かな時期です。
また、草木の多い緑豊かな場所に多く生息しやすいため、そのような時期と場所の走行を避ける、という方法があります。
また、夜間の走行を避けることや速度を落として運転するため高速道路を利用しない
など、「なぜ車に虫がつくのか」で理解を深めた虫の習性から考えられる予防策もあります。
さらに、虫が集まる光には特徴があります。
それは「紫外線」です。
虫は紫外線を含む光に反応して動きますが、LEDライトには紫外線がほとんど含まれていません。
そのため、ヘッドライトをLEDに変えると車に虫が寄りにくくなると考えられます。
しかし、一番多い虫汚れの原因は街灯などに集まっている虫の中を車で走行していることだと言われています。
ライトの変更もしつつ、夜間走行や高速道路の走行を避けるという合わせ技なら、虫汚れを予防できるかもしれません。
コーティングを施工することで、汚れが落ちやすくなることは、よく知られています。
もし虫汚れがついても、コーティング被膜の上に汚れがのるため、ゴシゴシ擦らなくても比較的簡単に落とすことができるようになるのです。
被膜があれば、汚れが直接塗装面に乗ることは防げるので、酸によるダメージを遅らせることが期待できます。
また、表面が滑らかになり虫にとって滑りやすい環境になります。
虫を留まらせないという点においてもコーティングは有効と言えるでしょう。
コーティングはメンテナンスをおこなえば長くその効果を維持することができます。
定期的なメンテナンスをおこなうことで虫がつきにくく、汚れても落としやすい状態が維持できると虫汚れも恐くないかもしれません。
完璧な予防策は難しく、やはりある程度はついてしまう虫汚れ…
どのような方法ならキレイに洗車できるのでしょうか。
虫汚れに効果的な洗車方法を確認しましょう。
これまで知識を深めてきて、虫汚れは気付いたらすぐに除去したほうが良いということがわかるとすぐに洗う方法が気になりますよね。
そこで、最初に思い浮かぶのが洗車機だと思います。
洗車機は時間、場所を問わず手間もかけずに車を洗うことが可能です。
しかし、虫取りにはあまり向いていないのです。
虫汚れはこびりつきやすいため
落とす際に水分や泡で表面から浮かせることが必要になります。
そのため、洗車機の水の量や洗浄方法では十分に汚れを浮かせることができず残ってしまう可能性が高いのです。
虫取りには手洗い洗車が有効です。
ぜひ、手洗い洗車で傷を付けずに虫取りをしていきましょう。
手洗い洗車の方法はコチラをご覧ください
→https://prostaff-jp.com/howto/20250324/
汚れが乾燥せず固まっていない状態であれば、水で洗い流すことが可能です。
高圧洗浄機やホースなどを使用して、洗い流すことができれば、傷つけることもなく手間もかけずにキレイにすることができます。
外出先で気付いた際は、ペットボトルで水をかけたり、マイクロファイバーのタオルを水に浸して虫汚れに水分を含ませながら落としましょう。
虫汚れが固まり、こびりついてしまった!
そんな時も慌てずに。
頑固にこびりついた虫汚れには虫取り専用クリーナーやアルカリ性シャンプーまたは弱アルカリ性シャンプーを使ってみましょう。
実はアルカリ性にはタンパク質を細かく分解し、構造をもろくする働きがあるのです。
そのため、アルカリ性のシャンプー等を使うとガッチリと硬化したタンパク質を優しく洗い流すことができるのです。
特に専用クリーナーは泡タイプが多く汚れに留まり、しっかり浸透してくれるためスムーズに汚れを落とすことができます。
ここからは虫取り効果の高いグッズを紹介していきます。
高い洗浄力と車への優しさを兼ね備えた最強グッズ5選です。
気になるものはぜひ、チェックしてみてください。
虫取りは、この1本におまかせください。
ミクロの泡が気になる虫汚れをしっかりキャッチ、優しく落とします。
手軽に使えるのに、ボディも窓も使えて更にコーティング施工車にだって使えるんです。
超便利なこの1本です。
虫取りに有効なアルカリ性シャンプーです。
このシャンプーのすごいところは、洗浄力だけじゃないんです。
バケツで希釈して洗う方法だけでなくフォームガン、蓄圧式スプレーでも使えて、たっぷり泡で広範囲の洗浄も楽々できちゃうんです。
さらに、専用スプレーボトルでの洗浄も可能なので気になる部分だけの洗浄にももってこいです。
車の色を問わず、コーティング施工車にもお使いいただける優れものになります。
また、同シリーズの「モンスター スムースニュートラル」で仕上げの洗浄をしていただくとシャンプーの残留液の心配も不要、かつ汚れ落ちもスッキリで、最高の仕上がりを体感できるでしょう。
ガラス系コーティング剤、なのに汚れもすっきり落としてくれます。
ボディについた虫汚れを「浸透分解溶剤」が落とし、「ガラス系ポリマー」が表面にコーティング被膜を形成することで艶を与え保護するだけでなく汚れの付着を防止することができるのです。
水がない外出先でも、スプレーして拭くだけで虫取りと保護が完成する最強の品です。
しつこい虫汚れに対する手洗い洗車の最高のお供になってくれます。
虫を捕獲するカエルのように、ボディについた虫汚れをするっと落とします。
虫取りに効果を発揮する「立体メッシュ面」と細かな汚れや水アカを落とす「マイクロファイバー面」の2WAY使用です。
汚れに応じて巧みに使い分けることで、洗車も楽々、ボディも美しく洗い上げることができるでしょう。
窓ガラスの虫取りはコチラにお任せください。
泡切れスッキリ、拭くだけでフロントガラスにこびりついた虫をしっかり落とします。
水も不要なので気になる汚れにすぐアプローチできます。
油膜も落とせて視界良好の心地よさが味わえる1本です。
この記事では虫落としの洗車について、効果のあるグッズの紹介などをしてきました。
車の虫汚れはすぐに落とさないと、大切な車の外観を損なってしまう恐れがあることが理解できた今なら、きっと虫汚れを放置しないでしょう。
虫取りに効果的なグッズの中には、水も使わずに気軽に洗浄できるグッズが多くあり、汚れに気が付いたらすぐに除去にとりかかれそうですね。
また、虫取りをスムーズにするためにも、防汚効果のあるコーティングを施工しておくことも大切なことです。
スプレーをして拭くだけで、コーティングができる商品も数多くありますのでぜひ、虫対策に実施してみてくださいね。
しっかり予防策や虫取り対策ができていれば、夜間の走行も、高速道路も、温かい時期の外出も車と一緒に安心して楽しむことができそうですね。
皆様が車との素敵な時間を楽しめる手助けができたなら幸いです。