車の洗車頻度はどのくらいが理想的?頻度の決定要因や洗車を楽にする方法を徹底解説!

洗車

ボディに付着した汚れを落とす洗車は、どのくらいの頻度で行うことが理想的なのでしょうか。
正しい頻度で洗車しないと、さまざまなデメリットが生じる可能性があります。

そのため、理想的な洗車頻度を知っておくことが重要です。
本記事では、理想的な洗車頻度や洗車が必要なシチュエーション、洗車頻度を決める頻度などについて解説します。

洗車頻度が高すぎたり低すぎたりする場合のデメリットや、洗車を楽にする方法についても解説するため、ぜひ参考にしてください。

 

目次

1.洗車の頻度について知っておくべきこと
2.洗車頻度を決める3つの要因
3.洗車頻度が高すぎる場合のデメリット
4.洗車頻度が低すぎる場合のデメリット
5.洗車を楽にする3つの方法
6.まとめ

 

洗車の頻度について知っておくべきこと

まずは、洗車の頻度について知っておくべきことについて紹介します。
紹介する内容は、以下の2点です。

●理想的な洗車頻度はどのくらいか
●洗車が必要なシチュエーション

それぞれ、詳しく解説します。

 

理想的な洗車頻度はどのくらいか

洗車水吹きかけ

理想的な洗車頻度は、「2週間〜1ヶ月に1回」と考えられています。
近年では、塗装が劣化しにくくなっていたり、車の表面に施すコーティングが普及したりしていることから、洗車頻度は「1ヶ月に1回程度」が一般的です。

特に、コーティングが施してある車は汚れにくく、汚れたとしても汚れが目立ちにくかったり落としやすかったりします。

一方、コーティングを施していない車は、「2週間に1回」の洗車頻度が理想的です。
ボディの塗装表面が剥き出しで、劣化しやすい状態のため、色がくすんだり色あせたりする可能性があります。

 

洗車が必要なシチュエーション

シチュエーションによっては、頻度に関係なく、洗車が必要な場合があります。
洗車が必要なシチュエーションは、以下の通りです。

●泥道や雪道を走行したあと
●海に出かけたあと
●鳥のフンや虫の死骸が付着したとき
●花粉や黄砂が付着したとき

それぞれ、詳しく解説します。

泥道や雪道を走行したあと

傷がつきにくい

泥道を走行すると、タイヤやホイールの周辺、ボティ下の周辺に汚れが飛び散ります。
水分を含んでいる泥は、乾燥することで砂になって落ちる場合もありますが、こびりついて落ちない場合もあります。

また、泥には塩分が含まれている場合もあるため、長期間放置することで、ボディが痛んだり錆びたりする可能性が高いです。
そのため、泥道を走行したあとは、早めに洗車しましょう。

雪道を走行したあとも、想定より車が汚れてしまう可能性があります。
雪が降った際、凍結防止のために道路に散布される融雪剤には、塩分が多く含まれる成分が入っています。

融雪剤が雪とともにボディ下周辺に付着すると、サビを引き起こす原因となるのです。
そのため、雪道を走行したあとも、早めの洗車がおすすめです。

 

海に出かけたあと

海

海に出かけたあとは、潮風や海水による「塩害」が発生し、車の塗装表面や金属部品が劣化する可能性が高いです。

ボディだけではなく、車両の下側やタイヤの周りも錆びてしまう可能性があります。
塩害によるサビは、時間が経つごとに進行するため、海に出かけたあとや海岸沿いを走行したあとなどは、できるだけ早めに洗車をしましょう。

 

鳥のフンや虫の死骸が付着したとき

鳥のフンなど虫汚れ

屋外の駐車場やコインパーキングに車を停めているときや運転しているときに、車に鳥のフンが付着する場合があります。
また、高速道路を走行していると、ヘッドライトやフロントバンパー、フロントガラスなどに虫の死骸が付着する場合があります。

鳥のフンや虫の死骸が付着すると、塗装に悪影響を及ぼすため、早めに洗車して取り除くことが大切です。
すぐに洗車する時間が取れない場合は、汚れが付着した部分だけでも汚れを拭き取るように心がけましょう。

 

花粉や黄砂が付着したとき

花粉

花粉は、水分を含むとベタベタする性質で、濡れた花粉がボディに付着すると落とすことが難しくなります。
また、水分を含んだ花粉が乾燥するとシミになりやすいため、早めに洗車して花粉を落とすことが重要です。

黄砂は、非常に粒子が小さい砂であるため、乾いた布では落とすことはできず、ボディに傷が付いてしまいます。
また、黄砂が濡れて乾燥するとシミになってしまうため、早めに洗車して落としておくことが大切です。

 

洗車頻度を決める3つの要因

カーポート

洗車する理想的な頻度は、一般的に2週間〜1ヶ月に1回と考えられていますが、具体的な頻度は車によって異なります。
洗車頻度を決める要因は、主に以下の3つです。

●車の保管場所
●ボディカラー
●運転習慣や状態

それぞれ、詳しく解説します。

 

車の保管場所

車の保管場所としては、屋根と壁があるガレージ(車庫)、屋根と柱のみのカーポート、吹きさらしの屋根なし駐車場が代表的です。
それぞれの洗車頻度の目安は、以下の表の通りになります。

保管場所 洗車頻度 理由
ガレージ
ガレージ
2ヶ月に1回程度 ・雨や風、日光の影響を受けにくいため。
・ワックスやコーティングを施している車であると、効果が長持ちする。
カーポート
カーポート
1ヶ月半に1回程度 ・雨や風から車を守ることが可能なため。
・カーポートの形状や設置場所、風向きなどによっては、雨風や日光の影響を受けるため注意が必要。
屋根なし駐車場
屋根なし駐車場
2週間〜1ヶ月に1回程度 ・雨や風、花粉や黄砂などから守るものがなく、水垢や汚れが付きやすいため。

ただし、上記はあくまでも目安です。
自分の車の状態に合わせて、洗車頻度を増やすと良いでしょう。

 

ボディカラー

車のボディカラーによっても、洗車頻度の目安は異なります。
それぞれの洗車頻度の目安は、以下の表の通りです。

ボディカラー 洗車頻度 理由

黒
2週間に1回程度 ・砂埃や泥、水垢、傷などが目立ちやすいため。

白
1ヶ月に1回程度 ・光を反射することから、傷や汚れが目立ちにくいため。
・水シミは目につきやすいため、目立ってきたら早めの洗車が必要。
シルバー
シルバー
1〜2ヶ月に1回程度 ・傷や汚れが目立ちにくく、色あせしにくいため。
赤・青
青
2〜3週間に1回程度 ・白や黒、シルバーと比較すると、紫外線の影響を受けやすく、色あせしやすいため。

保管場所と同様に、上記はあくまでも目安です。
自分の車の状態に合わせて、洗車の頻度は変更しましょう。

 

運転習慣や状態

運転習慣

運転する頻度や距離によっても、洗車の頻度は異なります。
運転する頻度が多かったり、距離が長かったりする場合は、汚れが付着しやすいため、洗車頻度は高くなります。

特に、車で通勤している場合は、天候に関係なく車を利用するため、汚れが付着するペースは速いといえるでしょう。
一方で、「週末しか車を使用しない」「普段はカバーを掛けてガレージで保管している」などといった場合は、汚れが付着する可能性は減るため、洗車の頻度も少なくなります。

 

洗車頻度が高すぎる場合のデメリット

洗車の頻度は、高ければ高いほど良いというわけではありません。
洗車頻度が高すぎることで、以下のようなデメリットが発生します。

●細かい傷が付いてしまう

詳しく解説します。

細かい傷が付いてしまう

洗車の頻度が高すぎると、ボディに細かい傷が付いてしまいます。
毎回丁寧に洗車していても、細かい傷が付くことを防ぐのは、なかなか難しいでしょう。
はじめは小さく目立たない傷であったとしても、洗車を繰り返していくうちに傷が深くなり、目立つようになります。

 

洗車頻度が低すぎる場合のデメリット

汚れた車

洗車の頻度が低すぎる場合、さまざまなデメリットが生じます。
今回紹介するデメリットは、以下の通りです。

●汚れが落ちなくなる
●塗装や車の劣化を早める

それぞれ、詳しく解説します。

汚れが落ちなくなる

汚れは、放置すればするほど落ちにくい傾向があります。
車の代表的な汚れである水シミは、洗車時につく水滴の拭き残しや、雨水などによって発生します。

水シミを放置すると、塗装内部までシミが侵食するため、非常に落ちにくくなるでしょう。

水シミが発生してすぐの状態であれば、専用のクリーナーで落とすことが可能です。
しかし、塗装内部までシミが侵食すると、研磨しないと落とせない場合がほとんどであるため、注意しなければいけません。

 

塗装や車の劣化を早める

洗車の頻度が低すぎると、塗装が色あせたり、クリア塗装がはがれたりする可能性があります。
ホコリや砂、花粉、鳥のフンなどが付着した状態や、雨が降ったあとに車が汚れたままですと、汚れの中に含まれる成分によっては、塗装表面が劣化しやすくなります。

その結果、塗装が色あせたり、シミや汚れが落ちにくくなったり、クリア塗装がはがれたりするのです。
塗装や車の劣化を防ぐためには、定期的な洗車を行うことが重要です。

 

洗車を楽にする3つの方法

水流し

理想的な洗車頻度を理解していても、いざ洗車するとなると面倒に感じることもあるでしょう。
そこで、少しでも洗車を楽にするための3つの方法を紹介します。

●時短できる道具をそろえておく
●洗車のタイミングを工夫する
●洗車サービスを利用する

それぞれ、詳しく解説します。

時短できる道具をそろえておく

自分で洗車する場合、時短できる道具をそろえておくことで、洗車を楽にすることが可能です。
時短できる道具の例は、以下の表の通りです。

・頑固な汚れも簡単に落とせる
・水洗いとすすぎの作業で時短になる・水を弾き、水滴を拭き取りやすくする
・汚れを付きにくくするため、次回の洗車も楽になる

道具 内容
水なし洗車用クリーナー
水なし洗車
水を使わず、拭くだけで汚れを落とせる
・水道が使えない状況で活躍できる
大判マイクロファイバータオル
大判マイクロファイバータオル
タオルよりも傷が付きにくく、汚れを吸着する
・拭き取り作業で時短になる
高圧洗浄機
高圧洗浄機
頑固な汚れも簡単に落とせる
・水洗いとすすぎの作業で時短になる
車用撥水スプレー
車用撥水スプレー
・水を弾き、水滴を拭き取りやすくする
汚れを付きにくくするため、次回の洗車も楽になる

上記を参考にして道具を用意しておくことで、洗車の時間を短くできるでしょう。

 

洗車のタイミングを工夫する

くもり

洗車する際は、車の手入れに向いている気候を選びましょう。
車の手入れに向いていない気候の日に洗車すると、かえって車の状態を悪くしたり、すぐに洗車が必要になったりなど、手間がかかってしまいます。

車の手入れに向いているのは、25度程度の暑すぎず寒すぎない天候です。
また、晴れの日よりは曇りの日の方が良く、風が強くない日であると、さらに良いでしょう。

車の手入れを避けた方が良い日は、快晴の夏日と風が強く吹いている日です。
快晴の夏日は気温が高いため、水分の乾燥が早くなります。

水分に付着したホコリやチリが水垢となって残ったり、水分中に含まれるミネラル分が残ったりする恐れがあり、乾燥する前に拭き取ることは難しいでしょう。

風が強く吹いている日は、空気中のホコリやチリが舞い、車の表面に付着しやすくなります。
せっかく洗車しても、すぐ汚れが付着してしまうため、手入れには向いていません。

 

洗車サービスを利用する

どうしても時間がなかったり、自分で洗車する自信がなかったりする場合は、洗車サービスの利用も有効的です。
たとえば、洗車の出張サービスは、スタッフが自宅に来て洗車サービスを行います。

費用が発生するというデメリットはありますが、時間や手間がかからず、プロが丁寧に洗車してくれるというメリットがあります。

 

まとめ

洗車

車の洗車頻度は、2週間〜1ヶ月に1回が理想的です。
コーティングが施してある車は2週間に1回、施していない車は1ヶ月に1回が目安であると考えられています。

ただし、泥道や雪道を走行したあとや海に出かけたあとなどは、頻度の目安に関係なく洗車した方が良いとされています。
また、洗車頻度が高すぎたり低すぎたりすると、さまざまなデメリットが生じるため、注意が必要です。

洗車を楽にするためには、時短できる道具をそろえたり、洗車のタイミングを工夫したりすることがおすすめです。
どうしても洗車する時間がない場合は、洗車サービスを利用することも可能です。自分に合った工夫をしながら、理想的な頻度での洗車を心がけましょう。