
車の美しさを長く保つために欠かせないのが洗車です。
最近では、コーティングを施した車も少なくありません。
しかし、コーティングをしたからといっても洗車をしないと汚れが付着した状態となり、放置するとコーティングの劣化を早めてしまいます。
コーティングを施している車は、専用のカーシャンプーを使うとその性能を維持できますが、どういったシャンプーを選べばよいのでしょうか。
この記事では、コーティング車におすすめのカーシャンプー5選と選び方・使い方のコツを詳しく解説していきます。
1.コーティングとは?特徴と役割
2.コーティング車に最適なカーシャンプーの選び方
3.おすすめのカーシャンプー5選
4.洗車のコツとシャンプーの頻度
5.シャンプー使用時の注意点
6.まとめ

コーティング車用のシャンプーを選ぶ前に、コーティングについて正しく理解しておきましょう。
コーティングの役割を知ることで、なぜ専用シャンプーが必要なのかが見えてきます。
コーティングとは、ボディ表面に薄い保護膜を作り、塗装を守るため施工することをいいます。
ガラス系、ポリマー系など種類はいくつかありますが、いずれも共通して汚れや水垢をつきにくくし、ツヤを長持ちさせるという役割を持っています。
ワックスと似ていますが、ワックスは耐久性が短く、一時的なツヤや水はじきが主な目的です。
一方、コーティングは、紫外線や酸性雨、砂埃などから長期間ボディを守り、塗装の劣化を防ぎます。
また、洗車時の汚れ落ちが良くなるというメリットもあり、見た目の美しさだけでなくメンテナンスの手間軽減にもつながります。
コーティング車に対し、「メンテナンスの手間が軽減される=洗わなくても大丈夫」と思いがちですが、実際には定期的な洗車が必要です。
コーティング車の上には、花粉や黄砂、油分などの汚れがうっすらと積もっていきます。
汚れを放置するとそれらが焼き付き、コーティングの劣化につながります。
そのため、定期的に洗車を行い、汚れをリセットしなければなりません。
洗車をすることでコーティングが本来の性能を発揮し、美しいツヤや撥水効果を長持ちさせられます。

市販のカーシャンプーには多くの種類がありますが、コーティング車に不向きなタイプもあります。
成分や効果をよく調べず使ってしまうと、コーティングを痛めてしまう恐れがあるため注意しなければなりません。
それでは、コーティングを傷めずに洗えるシャンプーを選ぶポイントについてみていきましょう。
コーティングを守るためには中性シャンプーが基本です。
中性タイプなら洗浄力とやさしさのバランスがよく、被膜を壊さずに汚れだけを落とせます。
界面活性剤が少ないタイプを選ぶと、泡切れも良く、すすぎ残しによるシミ防止にも効果的です。
車のボディカラーによって、汚れの目立ち方やシミの残り方が異なるため、色ごとの特性に合ったシャンプーを選ぶのも一つのポイントです。
ただし、最近では色別対応シャンプーの展開が少なくなっているため、全色対応の商品も多くあります。
購入時は商品パッケージやメーカーの説明をよく確認して判断するようにしましょう。
洗車のしやすさを決める重要なポイントが、泡立ちと泡切れです。
どちらもボディへのダメージや仕上がりに大きく影響します。
泡が豊かに立つシャンプーは、摩擦をやわらげる事でボディを傷つけにくく、泡切れが良ければすすぎ残しや水ジミを防げるため、初心者にも扱いやすいです。
最近では、泡スプレー式や高発泡タイプなど種類も多いので、使いやすさも基準に入れておきましょう
コーティングを施していても定期的な洗車は必須ということがわかりました。
しかし、「どのシャンプーを選べばいいのかわからない…」という人も多いのではないでしょうか。
それでは、コーティング車におすすめの人気シャンプーを5種類紹介していきます。
コーティング車専用として人気の高い、CCウォーターシリーズのカーシャンプーです。
豊かな泡立ちと優しい洗浄力で、初心者でも安心して使えます。
ノンワックス・ノンシリコン処方で、コーティング層を痛めずに汚れをスッキリ落とします。
しっとりとしたツヤが出るのが特徴で、香りも控えめ、手洗い派にぴったりの1本です。
泡の濃密さに定評があるのがガチアワシャンプーです。
超濃密、極上の3D泡がボディを包み込み、摩擦を最小限にしてくれます。
中性タイプでコーティング層を守りながらの洗浄が可能です。
泡切れがよく、短時間でスッキリ仕上がります。
初心者でも使いやすく、心地よいマリンの香り付きなので、快適に洗車を楽しめる一品です。
プロにも人気の高いバランス型シャンプーがモンスター スムースニュートラルです。
高い洗浄力と中性処方を両立しており、幅広い車種に使えます。
泡が長持ちするため、広いボディでもムラなく洗えるのが特長です。
バケツ洗車だけでなく、フォームガンや蓄圧スプレーガン、ハンドスプレーなどさまざまなスタイルで使用できます。
コスパ重視派におすすめの商品が、アワアワカーシャンプーです。
2Lの大容量で経済的ながら、泡立ち・泡持ちともに優れています。
また、無着色・中性処方でコーティング層をやさしく洗い上げ、普段のメンテナンス洗車に最適なシャンプーです。
スポンジとの相性も良く、初心者から上級者まで幅広く使える定番モデルといえるでしょう。

洗車しながらコーティングができる高機能シャンプーがモンスター ラピッドグロスです。
汚れを落とすだけでなく、ボディから窓までをしっかりコ-ティングしてくれます。
泡々のシャンプー液をかけて流すだけでコーティング施工が完了するので、時短で美しく仕上げたい人にぴったりです。

シャンプーはどんなに良質なものを使っても、正しい手順と適切な頻度で洗車しなければせっかくのコーティングも無駄になってしまいます。
ボディの寿命を大きく延ばすためにも、洗車の手順やコツを把握しておくことが必須です。
それでは、洗車のコツと季節ごとの頻度についてみていきましょう。
洗車をする際、下準備は欠かせません。
洗車前の下準備を怠ると、どんなに良いシャンプーでも効果が半減します。
最初にボディ全体を水で流して、砂やホコリを落としましょう。
タイヤやホイールなど、汚れの多い部分を先に洗うのがコツです。
スポンジやタオルは常に清潔な状態を保ち、砂やゴミを付着させないようにしましょう。
コーティングを施した車を綺麗に保つ基本は、泡で優しく洗うことです。
強くこすらず、泡を滑らせるように洗いましょう。
屋根から洗いはじめ、下に向かって洗っていけば泡残りやムラを防げます。
洗車後はすぐに水で流し、やわらかいマイクロファイバークロスで拭き上げてください。
季節や走行環境によってボディに付着する汚れの種類が変わるため、最適な洗車ペースも異なります。
春は、花粉や黄砂が多く、ボディに付着したまま放置すると塗装やコーティング被膜にシミを作る原因になります。
そのため、この時期は2週間に1回程度の定期的な洗車がおすすめです。
夏は、虫の付着や強い紫外線によるダメージに注意が必要です。
虫汚れは時間が経つと塗装面にこびりつき、落としにくくなるため、走行後できるだけ早めに洗車しましょう。
日差しの強い時間帯を避け、早朝や夕方に洗車することで、シャンプー跡が残るリスクも減らせます。
秋は、比較的穏やかな季節ですが、落ち葉や雨水による汚れが増える傾向があります。
ボディやドアの隙間に入り込む汚れはサビの原因にもなるため、2週間に1回程度の洗車を目安にしましょう。
冬は、地域により違いはありますが、融雪剤が道路に撒かれるため、ボディの下回りやホイールに汚れが蓄積しやすくなります。
放置するとサビの原因になるため、走行距離が少なくても月1回以上の洗車がおすすめです。
できれば高圧洗浄などで下回りも丁寧に洗い流すと、愛車を長持ちさせられます。
また、都市部や海沿いなど走行環境によっても汚れ方は変わります。
たとえば、海沿いでは潮風の塩分、都市部では排ガスや粉塵などが付着しやすいので、季節に関係なく洗車頻度を少し高めに設定するとコーティングの持ちが良くなります。

シャンプーは、ただ泡立てて洗えばいいというわけではありません。
洗車の仕方次第で、コーティングの持ちや仕上がりのツヤに大きな差が出ます。
特に、コーティングした車はシャンプー選びだけでなく、正しい使い方も非常に重要です。
それでは、洗車時に気をつけたいポイントをみていきましょう。
炎天下や走行直後の熱を持ったボディにシャンプーを使うと、泡や水分がすぐに乾いてシミやムラの原因になります。
特に、濃色系のボディカラーは熱を吸収しやすく、白い跡が残りやすい傾向があるため注意が必要です。
洗車は、できるだけ早朝や夕方などの涼しい時間帯に行うのがおすすめです。
また、日なたではなく日陰や屋根付きの場所で作業すると、より安心して洗車できます。
ボディが熱いときは、先にたっぷりの水で冷やしてから始めましょう。
カーシャンプーは、製品ごとに推奨の希釈倍率が決まっています。
これを守らずに原液や濃過ぎると、コーティング皮膜への負担になったり、すすぎが不十分になったりするので注意しましょう。
逆に薄すぎると洗浄力が足りず、汚れを落としきれない原因にもつながります。
コーティングを保つには、適正な濃度で泡を作り洗車しましょう。
バケツ洗車の場合は事前にしっかり計量し、フォームガンなどを使う場合も使用量の目安を守ることが大切です。
また、一度バケツに作った泡はその日のうちに使い切ってください。
時間が経つと洗浄力が落ち、雑菌やゴミが混ざるリスクもあるため、使い回しは避けましょう。
洗車時に使用するタオルやスポンジの素材も、コーティングを長持ちさせるうえで非常に重要です。
硬い素材や汚れたタオルを使うと細かいキズいわゆる洗車キズが入りコーティング膜を傷めてしまいます。
また、使用後は水でよく洗い、しっかり乾燥させることも大切です。
濡れたまま放置すると雑菌やカビの原因になり、次回の洗車でボディを傷つける可能性もあります。
専用の保管袋やコンテナを用意しておくと管理がしやすいです。

コーティングを施した車の輝きを長く保つためには、適したシャンプーで綺麗な泡を作り、やさしく洗うことが基本です。
適切な商品を選び、炎天下を避けて丁寧に洗車すれば、コーティングのツヤと撥水力は驚くほど長持ちします。
ここで紹介したカーシャンプーは、どれも信頼性が高く、日常の洗車に取り入れやすいアイテムです。
ぜひ、専用シャンプーを活用して愛車を定期的に洗い、コーティングをしっかり保ちましょう。