傷や汚れの防止や綺麗な見た目を維持するため、愛車にコーティングを施工している人は多いでしょう。
コーティング車は洗車の頻度を減らせる一面を持っていますが、洗車しなくてもいいわけではありません。
そこで本記事では、コーティング車の正しい洗車方法や注意点、洗車に必要な道具などを解説します。
おすすめの洗車用品や、よくある質問も紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。
1.コーティング車も洗車は必要？
2.コーティング車の正しい洗車方法
3.コーティング車を洗車する際の注意点
4.コーティング車の洗車に必要な道具
5.コーティング車におすすめの洗車用品2選
6.コーティング車の洗車に関するよくある質問
7.まとめ
結論から言うと、コーティング車にも洗車は必要です。
コーティングには、見た目を美しく保つだけではなく、被膜を作り汚れを付着するのを防ぐ効果もあります。
しかし、汚れが100%付着しないとは言い切れません。
いくら高価なコーティング剤を使用したとしても、ホコリや泥、鳥のフンなどの汚れは付着します。
特に、鳥のフンによる汚れを放置するのは危険です。
強い酸性の鳥のフンがコーティングに付着すると被膜が劣化してしまうためです。
コーティングの効果を長持ちさせるためには、「定期的な洗車」と「専用のメンテナンス剤によるケア」がポイントです。
車が汚れていることに気がついたら、素早い洗車がおすすめです。
コーティング車の正しい洗車方法は、以下の通りです。
①タイヤ・ホイールを洗浄する
②ボディの汚れを水で流す
③たっぷりの泡で汚れを落とす
④水分を素早く拭き上げる
それぞれ、詳しく解説します。
まずは、汚れが付着しやすいタイヤ・ホイールの洗浄を行います。
車全体に水をかけないよう、注意しながら洗浄しましょう。
ボディに水がかかってしまうと、タイヤ・ホイールの洗浄中にボディの水滴が乾き、シミになってしまう可能性があります。
また、走行してすぐのタイヤ・ホイールは、熱を帯びています。
水垢を防止するために、水で冷ましてから洗浄を始めることがおすすめです。
続いて、ボディに付着したホコリや砂などの汚れを水で流しましょう。
使用しているコーティング剤によって異なりますが、コーティング車はコーティングしていない車と比較すると、汚れが落ちやすくなっています。
細かい汚れが付着したままスポンジでこすると、洗車中に細かい傷が付いてしまうかもしれません。
水で洗い流せる汚れは、必ず落としておきましょう。
次に、バケツにカーシャンプーと水を入れて泡立てて、スポンジで泡をすくって汚れを落としましょう。
泡をクッションにしながら、優しく素早く洗います。
力を入れて洗車してしまうと、擦り傷の原因となってしまいます。
最後に、すすぎ残しがないよう、十分な水で洗い流しましょう。
水で流したあとは、クロスで素早く拭き上げてください。
時間をかけていると水垢やシミが発生してしまうため、スピーディーに仕上げることが大切です。
また、ドアの内側やトランクの内側などに侵入した水滴は見落としやすいため、内部の確認も徹底しましょう。
コーティング車を洗車する際の注意点は、以下の5点です。
● 車の色や駐車場所に合わせて頻度を変える
● 炎天下での洗車はできるだけ避ける
● 水をかけたまま放置してはいけない
● 優しく丁寧に洗う
● 井戸水の使用はできるだけ避ける
それぞれ、詳しく解説します。
車の色や駐車場所によって、理想的な洗車の頻度は異なります。
洗車頻度の目安は、以下の表の通りです。
| 車の色 | 駐車場所 | 洗車頻度の目安 |
| 濃い色 | 屋外 | 週1回 |
| 屋内 | 月2回 | |
| 淡い色 | 屋外 | 月2回 |
| 屋内 | 月1回 |
濃い色の車は汚れが目立ちやすく、屋外駐車している車は汚れが付着しやすいため、こまめに洗車することが大切です。
ただし、上記はあくまでも目安です。
目立つ汚れやシミが付着した場合は、すぐに洗車した方が良いでしょう。
コーティング車は、炎天下での洗車をできるだけ避けましょう。
炎天下で洗車すると、洗車中に水滴が乾き、イオンデポジットと呼ばれるシミが付着してしまいます。
そのため、コーティング車の洗車は、日が当たりにくい場所や気温が低い曇りの日、早朝や夕方などの時間帯などに行いましょう。
コーティング車の洗車では、水をかけたまま放置してはいけません。
水道水には、カルシウムやマグネシウムなどのミネラルが多く含まれています。
ミネラルの影響により、水滴が乾くと塗装表面に白い斑点状のイオンデポジットが付着します。
イオンデポジットは、洗車で落とすことは困難です。
洗車後は必ず水を拭き上げて、シミが残らないように注意しましょう。
また、イオンデポジットを放置すると太陽熱で塗装に固着し、クレーター状の跡になる「ウォータースポット」に変化します。
ウォータースポットは研磨しないと落とせないため、放置せず早めに拭き上げることが大切です。
コーティング車の塗装面は、優しく丁寧に洗うことが大切です。
力を入れて擦ってしまうと、塗装面に細かい傷が付着してしまいます。
洗車時にはどうしても摩擦が生じますが、できるだけ優しく丁寧に洗いましょう。
コーティング車を洗車する際、井戸水の使用はできるだけ避けましょう。
井戸水は、イオンデポジットの原因であるカルシウムを多く含んでいるためです。
ボディに付着した井戸水が乾くと、一般的なカーシャンプーでは落とせないイオンデポジットや、ウォータースポットへと変化してしまいます。
コーティング車の洗車に必要な道具は、以下の3点です。
● カーシャンプー
● 洗車専用のスポンジ
● 拭き上げ用クロス
それぞれ、詳しく解説します。
カーシャンプーは、車用の洗剤です。コーティング車に使用する場合は、汚れの具合に応じて、使い分けする必要があります。
| カーシャンプーの成分 | 使用する場面 |
| 中性 | 普段の洗車 |
| 弱アルカリ性 | 花粉や排気ガスなどの油汚れが気になる場合 |
| 弱酸性 | 雨によるシミが気になる場合 |
ホコリや簡単な汚れを落とす場合は、「中性」のカーシャンプーを選ぶのがおすすめです。
一方、特殊な汚れが付着した場合は、「弱アルカリ性」や「弱酸性」のカーシャンプーが適しています。
洗車専用のスポンジは、大きくて柔らかいウレタン素材のものがおすすめです。
また、凹凸があるタイプのスポンジを選ぶと良いでしょう。
凹凸がないタイプのスポンジの場合、ボディに付着した細かい砂利が逃げ場を失い、傷つく可能性が高いためです。
また、タイヤ周りを洗車する場合は、スポンジを分けることがおすすめです。
同じものを使用すると、タイヤ周りの頑固な油汚れや小石などが、ボディに付着したり、傷が付いたりする可能性があります。
拭き上げ用クロスは、柔らかくて吸収力があるマイクロファイバークロスがおすすめです。
「古い布やタオルを使用すれば良いのでは？」と思われるかもしれませんが、繊維が硬いとボディを傷つける可能性があります。
また、人工セーム革は滑りにくく扱いが難しいため、コーティング車には適していません。
また、クロスの大きさは大判タイプのものがおすすめです。
ボンネットやルーフなどの大きな面を、水滴が乾く前に吸水しましょう。
コーティング車におすすめの洗車用品は、以下の2点です。
①モンスター 3pH-S トライアル
②NEWエックスマールワン
それぞれ、詳しく紹介します。
内容量：各90ml
特徴：
● アルカリ性、酸性、中性の3タイプのシャンプーをセットにした高濃度のpHシャンプー
● さまざまな汚れに対応し、洗車するだけで車全体をしっかりリセットする
● どの車の色にも対応しており、コーティング施工車にも対応している
価格：2,480円前後
🔍【ユーザーの声】
「自分はたまにしか洗車しないので、お試しサイズがちょうどいいです。」
「泡立ちも良く洗浄力もあり、とても扱いやすいシャンプーでした。」
「凄く汚れが落ちました！こんなに綺麗になるとは、思ってなかったです！良い商品でした。」
内容量：300ml
特徴：
● 汚れ落とし・キズ消し・艶出しまで1本で簡単に仕上がる万能タイプのクリーナー＆ワックススプレー
● 車のボディーやヘッドライト、メッキ、ホイールなどに幅広く使用できる
● シュッとスプレーして、付属のクロスで磨いて拭き取るだけでOK
価格：1,000円前後
🔍【ユーザーの声】
「3年前に新車を購入してから、洗車後の仕上げにエックスマールワンを使用しています。
使いやすさに満足しています。カークリーナーに迷ったらこれ！ですね。」
「とても使いやすかったです。また購入したいです。」
「クリーニングしながらワックスもかかり便利です。ポリッシャー施工後の拭き上げもしやすく◎」
コーティング車の洗車に関するよくある質問は、以下の4つです。
● コーティング車は水洗いのみでもいい？
● コーティング車の洗車後にワックスをしてもいい？
● 洗車で取れないシミはどうすればいい？
● 洗車機で洗車してもいい？
それぞれ、詳しくお答えします。
基本的にはカーシャンプーを用いた洗車がおすすめです。
水洗いのみの洗車の場合、塗装面に付着した砂や鉄粉などの異物で、コーティング膜や塗装面に傷が付きやすくなります。
ただし、「洗車の頻度が多い」「目立った汚れがない」と言う場合は、水洗いのみでも問題ありません。
洗剤のすすぎ残しがなくなるため、洗剤を使用するときと比較すると、お手入れが楽になります。
基本的に、コーティング車の洗車後は、ワックスを施す必要はありません。
固形ワックスを使用してしまうと、花粉やホコリ、排気ガスなどの汚れも吸着しやすくなります。
そのため、コーティング剤の本来の効果を発揮できないことがあります。
ただし、液体ワックスの使用は傷を埋めたり、コーティング被膜の保護になったりなど、メリットもあります。
使用しているコーティング剤との相性もあるため、不安な場合はプロの業者などに相談してください。
洗車で取れないシミは、水滴の乾燥でできる「イオンデポジット」や、
水滴によって焼き付いてできる「ウォータースポット」、花粉によるシミなどが考えられます。
これらの洗車で取れないシミは、専用の研磨剤や酸性除去剤を使用すると除去できます。
しかし、使用方法を誤ってしまうと塗装を痛めてしまうかもしれません。
除去剤を使用してもシミが取れない場合や、自分で施工するのが不安な場合は、専門業者に依頼することがおすすめです。
洗車機での洗車は、基本的にはおすすめしません。
洗車機のブラシは、前に洗車した車に付着していた汚れや小石を巻き込んでいることがあり、
コーティングの被膜を傷つける可能性があるためです。
被膜が傷つくと、コーティングで引き出した艶だけではなく、撥水や劣化を防ぐ効果も低下してしまいます。
ただし、定期的な洗車が難しい場合は例外です。
汚れを長期間放置すると、コーティングに悪影響があります。
洗車せずに放置するよりは、洗車機を使用した方が良いでしょう。
コーティング車は、いくら傷や汚れから守れるとはいえ、100%傷や汚れが付着しないとは言い切れません。
そのため、コーティング車であっても定期的な洗車が必要です。
コーティング車を洗車する際は、炎天下での洗車はできるだけ避けて、優しく丁寧に洗うことを心がけましょう。
また、コーティング車の洗車には、カーシャンプーや専用のスポンジ、拭き上げ用クロスを用意する必要があります。
カーシャンプーは、3種類の洗剤をお試しできる「モンスター 3pH-S トライアル」や、
ボディー以外の部分にも使用できる「NEWエックスマールワン」がおすすめです。
商品情報
