お知らせ 2020.05.11
ガラスの油膜取りのキイロビンは、親水派ユーザーだけでなく撥水派ユーザーにもオススメ。劣化した撥水コーティングにそのまま撥水剤を塗り重ねると、本来の耐久性が得られないばかりか、視界不良の原因にもなります。撥水剤の性能をしっかり発揮できるよう、撥水剤の施工前にキイロビンでしっかり下地処理をしましょう。
1.シリコーン系撥水剤の劣化と下地処理
2.フッ素系撥水剤の劣化と下地処理
【シリコーン系撥水剤の特徴】
雨や油分を弾く力は、標準。フッ素系ほどの耐久は得られないが、施工が比較的簡単。
また、再施工時の下地処理もフッ素系に比べ簡単。
・ワイパーによる摩耗に加え、雨や油分によっても劣化する。
・シリコーン被膜の表面が僅かに凹んだ面に、汚れがたまりやすい。
↓
雨天時にワイパーを作動させると視界不良の原因に!
✕:下地処理なしで塗り重ねると、
・汚れ・油膜の上から、撥水剤を重ねて施工すると、シリコーン被膜に汚れが閉じ込められ、表面が凸凹になる。視界不良のほか、ワイパーのビビりの原因になる。
・シリコーン被膜と汚れが重なりあう。視界不良とワイパーのビビりが増大し、また均一なシリコーン被膜がつくられていないため、劣化スピードが速い。
○:下地処理ありで塗りなおすと、
・キイロビンで汚れを除去する。(完全にリセットするのがベストだが、汚れの除去が重要。)不純物がなくなると、古いシリコーンと新しいシリコーンが均一に結合しやすくなる。
・古いシリコーンと新しいシリコーンがなじみ均一に近いなめらかな状態になる。表面の凸凹がなくなりシリコーン撥水剤本来の力を発揮できる。
■かんたん・裏技!
シリコーン系撥水剤なら、完全にリセットしなくても下地処理ができるんです!
「キイロビンで“軽~く”下地処理!」
1.キイロビンを濡れたスポンジに付け、軽くガラス全面をむらなく擦ります。
2.撥水剤の被膜が若干残った状態でも、汚れ・油膜の除去ができればOK。
3.水で洗い流します。
【フッ素系撥水剤の特徴】
施工後のフッ素は、いかなる物質も寄せつけない性質。ゆえに耐久力が高い。ただし、重ね塗りしようとしても寄せつけようとしない。
・フッ素は、シリコーンに比べて高耐久。ただし、ワイパーとの摩耗により、フッ素が剥がれ落ちるようになる。
・フッ素被膜が汚れや油膜を弾く。ただし、フッ素被膜が劣化した箇所では汚れを弾く力が弱い。
↓
雨天時にワイパーを作動させると視界不良の原因に!
✕:下地処理なしで塗り重ねると、
・汚れが残っていると均一なフッ素被膜にならないだけでなく、新しいフッ素被膜に汚れが閉じ込められてしまう。(※1) また一方で、古いフッ素が残った箇所では、新しいフッ素を寄せつけない。(※2)
・汚れが付着したまま施工すると均一なフッ素被膜が作られないため、劣化しやすい。また、古いフッ素と新しいフッ素が結合できないため、重ね塗りによるプラス効果が得られない。
○:下地処理ありで塗りなおすと、
・キイロビンで劣化したフッ素被膜を除去し、ガラス面をリセットする。すると、撥水剤とガラス表面が均一に結合する。
・キイロビンでリセットし、ガラスとフッ素被膜が均一に結合した結果、フッ素撥水剤が本来の効力を発揮できる。
■プロ技!
フッ素系系撥水剤は、ガラスを完全にリセットしないと、塗りなおしできません。
「キイロビンで“ガッチリ”下地処理!」
1.キイロビンを濡れたスポンジに付け、液を弾かなくなるまでガラスを擦ります。
2.液を弾かず白くなったら、撥水剤の被膜が完全に取れた合図です。
3.水で洗い流します。
※キイロビンシリーズの紹介はこちら